スムーズに行いたいなら事前にシミュレーションをしておきましょう。流れを把握できるだけでなく、見落としがちな部分を発見することもできます。1人でもできますが意見交換を兼ねて職員同士で確認してもいいでしょう。レクリエーションを行う際は最初にルールを説明します。身振り手振りを交えてゆっくりと説明するようにしてください。また、参加者がリラックスできるような雰囲気を作ることも大切です。本番では参加者に積極的に声をかけてレクリエーションを盛り上げましょう。
運動する機会は歳を重ねるごとに少なくなるため、意識して積極的に体を動かすことがとても大切です。運動系のレクリエーションは身体機能の維持・向上に役立つだけでなく、ストレス解消にも効果的です。高齢者でもできる簡単なゲームをいくつか紹介しますのでぜひ実践してみてください。道具を必要とするものもありますが、「じゃんけん」や「グーパー体操」は手を使うだけなのですぐにできます。指や腕の運動にもなるため、実施している介護施設も多いようです。
脳を活性化させる脳トレ系のレクリエーションはたくさんありますが、その中でも定番のものを紹介します。まずは、2つのイラストを並べて違いを探す「間違い探し」です。違いを見つけるだけ、とシンプルなゲームですが、見る力と集中力が鍛えられます。また、子どもでも気軽にできる「しりとり」は道具を使わずに短時間で遊べるゲームです。「食べ物」「ニュースで聞いた言葉」など、お題に制限を設けると難易度が上がります。言語能力や記憶力を鍛えるにはもってこいのゲームです。
健康で長生きする秘訣は、たとえ介護が必要になっても人間らしく生きる喜びや楽しみを見出しながら生活することです。レクリエーションはその一助となるため、多くの介護施設で実践されています。レクリエーションは単なるプログラムの一部やお楽しみとして行っているわけではありません。他者との交流や脳の活性化、生活の質の向上を目的としています。その目的について詳しく解説していますので、興味のある人はぜひ目を通してみてください。目的を理解していないと正しく実践することができません。